Hakodate Research Center for Fisheries and Oceans

〒040-0051 函館市弁天町20番5号
TEL0138-21-4600 FAX 0138-21-4601

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入居者紹介

208~211号室

(地独)北海道立総合研究機構 水産研究本部 函館水産試験場

連絡先:
TEL 0138-83-2892(代表・センター内)
FAX 0138-83-2849(代表・センター内)
TEL 0138-83-2893(調査研究部直通)
関連リンク:
マリンネット北海道
本社等所在地:
札幌市北区北19条西11丁目 北海道総合研究プラザ

本センターにおける主な研究テーマ

  • ・ホタテ・コンブなどの基幹漁業の安定化のための技術開発
  • ・安定した漁業生産を確保する資源管理技術の開発
  • ・漁場環境変動の監視・予測に関する調査研究

研究の概要

ホタテ、コンブ、ナマコなどの増養殖の試験研究、技術開発

潜水による藻場調査の様子
噴火湾の基幹漁業であるホタテガイ養殖について、ホタテガイの成長、成熟、浮遊幼生の発生状況、餌環境などを常にモニターする基盤調査から採苗安定化技術開発や貝毒・有害生物対策などの研究課題に至るまで、関係機関とも連携体制を組み、一貫して取り組んでいます。
道南地域のもうひとつの基幹漁業であるコンブ類については、生産安定化に向け、付着生物など品質を阻害する要因の対策や地球温暖化など海洋環境の変化に対応する試験研究を行っています。
また、近年輸出需要の高まりから増産が期待されているマナマコについては、人工種苗による資源増大をめざして、DNA鑑定による標識技術を取り入れるなど放流効果の判定技術の開発に取り組んでいます。
このほか、関係機関と協力しながら地域特産種の増養殖にも対応しています。

試験調査船による海洋観測や標本採集調査

試験調査船 金星丸
函館水産試験場の試験調査船・金星丸(151トン)は、本センター前を専用岸壁とし、積丹半島から青森・秋田沖の日本海、津軽海峡、噴火湾、襟裳岬沖までの太平洋と広範囲にわたるエリアで調査航海しています。
海の状態を知る海洋観測が調査船の最も重要な任務の一つですが、函館水試、金星丸は、近隣水試の調査船や海洋部門スタッフとも協力して、この広範なエリアに設けた定点での観測を実施、そのデータは世界で共有され、水産海洋研究の基盤になっています。
また金星丸は計量魚群探知機を搭載し、これによって漁業情報に依らずリアルタイムに、スケトウダラ等の資源量を推定しています。さらにトロールやイカ釣り機等の漁撈設備、プランクトンネットなどの採集器具を備え、標本採集調査をしています。
金星丸で得られた海洋観測結果、生物標本は、本センターの研究室で解析、測定され、科学データとしてデータベース化されています。

研究が目指す成果

函館水産試験場は、地域振興の観点から、また学術振興の観点から道南地域に貢献する成果を目指して、水産に関する試験研究等に取り組んでいます。
今日の水産業及び水産行政は、資源管理、漁海況予測、栽培漁業、生産物の品質・安全等々、あらゆる面で科学的対応が求められており、函館水試は道南地域の水産に関する公的試験研究機関として、そうした社会的、行政的ニーズに貢献する取組を進め、さらには観光などの関連産業の経営的安定にも貢献する役割を果たしていきます。
また函館水試の研究成果は、函館が国際水産海洋都市として水産・海洋に関する学術的知見の集積が自立的に行われる地域となることに貢献するものです。
函館水試は、全道に6つの異なる研究分野、22の試験研究機関を有する(地独)北海道立総合研究機構(道総研)の一員であり、道総研の総合力を発揮した研究成果によって、より幅広い産業分野にも貢献していきます。

主な発信情報

函館水試ではホームページなどを通じ、つぎのような情報を提供しています。

・噴火湾環境調査速報
・スケトウダラ調査速報(日本海・道南太平洋)
・貝毒プランクトン調査速報
・北海道浮魚ニュース(スルメイカ調査結果)
・ホヤ情報(ヨーロッパザラボヤ調査結果)
・噴火湾ホタテガイ情報(ラーバ情報・海洋観測結果)

また、道総研水産研究本部のホームページ(マリンネット北海道)には、「試験研究は今」「北水試だより」「北水試研究報告」など、函館水試のスタッフも執筆した広報、研究論文が掲載されています。